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【2022/11/29】音楽AIはなぜ画像AIのように大衆化していないのか【日記・日報】

推敲を極力避けた走り書きの日記帳。
何歳になっても下積み時代のことを思い返せるように、ここに残した文章が私の死後も公共財となるように。

●筆者プロフィール

北澤千晃
25歳。青山学院大学法学部中退。魚屋で働きながらダンサー・モデル・ムーブメントアーティストとして活動中。 なるべく金銭的問題に制限されずに表現活動をするため、そして自らの力で強度の高い演出を作れるようにするため、仕事と芸術の両輪で下積みをしています。

●各種SNSをやってます。

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北澤 千晃/chiaki kitazawa (@chiaki_kitazawa) / Twitter
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twitterは突発的に思いついたことのメモ書き、instagramは踊りや日々の勉強の記録場として運用しています。
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6:03

レーニングによる脚の筋肉痛がある中で昨日も歩き回ったからか、脚が張ってて血流が悪くなってそうなのを感じる。
今日はストレッチ等、ケアに時間を割こうと思う。

14:58

倒立

手首の付け根で押して脇を開けるようになってから調子がいい。

今日は片脚振り上げではなく両足で飛んで倒立に入る練習をしたけど、伸肘倒立の練習をやっている成果もあるのか、今までよりも垂直に入れる回数が増えた。
成長してると楽しい。

日本科学未来館

【日記・日報】2022/11/28 - ザ
昨日、こちらの日記で書いた日本科学未来館に行って学んだことの続きを書く。

「音楽」の「未来社会」②

つい最近、イラストや写真をAIが作成してくれるツールがオープンソース化したことが話題になった。
細かいディテールの精度の低さや学習に用いられている画像たちの著作権についてなど、問題はそれなりにあるが、生成の手軽さや自由度の高さに感動する人は多かった。

一方、音楽AIも既に誰でも利用できる状態になっているのだが、画像AIほど話題にはなっていない。
その大きな理由としては、音楽AIが初めてメディアに登場したのが「逝去したアーティスト風の楽曲を作れる」という文脈だったからだというのが考えられる。
当時、音楽AIを大衆に周知させるのに最も有効だった手段がそれだったのだろう。

AIによるアーティストの再現音楽で(私が調べた限りで)最も古い例は、2015年にソニーコンピュータサイエンス研究所が発表したThe Beatlesを模倣した楽曲だ。

Daddy's Car: a song composed with Artificial Intelligence - in the style of the Beatles - YouTube

その文脈で語られたため、音楽AIの意義や価値が「どれだけ既存のアーティストを正確に模倣できるか」という風に捉えられ、音楽AI独自の創造性に目を向ける人が少なくなったのだと思われる。
音楽関係者であればAIの可能性に気づいた者もいたのだろうが、音楽家でもなく、先日まで音楽AIについて何も関心がなかった私は、現に「音楽AIは再現のためのもの」と捉えていた。
これが、画像AIのように「誰でも簡単にオリジナル音楽が作れる」という発信の仕方をしていたら、画像AIのように非作曲者も利用するものになっていたかもしれない。

この記事では、音楽関係者が音楽AIをどう捉えているかや、AIが独自に持つ創造性、AIが音楽業界に与える影響、AIが単独で作成した音楽のヒットの可能性について考察されており、複数の音楽AIツールも紹介されている。

音楽業界にもAIの波--ヒット曲とスターを生み出せるか(前編) - CNET Japan

以下は、音楽制作にAIを導入することについて音楽家にアンケート調査をした記事。
パフォーミングアーツを営む者として私個人がこの中で注目したいのは、「演奏面」でのAI利用。
メトロノームの発展系のような形で、バンド演奏においてドラムを機械化させたいというニーズがあるのはAI黎明期ならではの発想のような気がして面白い。

【島村楽器調べ】AIで音楽はどう変わる?音楽でAIが活躍しそうな分野、メリット・デメリットを意識調査 | 島村楽器のプレスリリース | 共同通信PRワイヤー

個人的には、楽器の中では何よりも打楽器が最も根源的な情動を揺すぶってくるものだと思っているから、それを機械化してしまうのは勿体無いと感じてしまう。
しかしそれは卓越した技術によってできるものだから、リズムを外さない正確なドラムにニーズがあるのは当然のことだと思う。音楽の形態にもよるけど。

AIが発達して正確性だけでなく即興的な側面も担えるようになれば、ライブ演奏においても人間でなくAIがドラムを担うようになる未来もあるかもしれない。
そのようになれば、以前考察したように(【日記・日報】2022/11/23 - ザ)「情動を揺さぶる表現」を演奏しうるトップランナーのみが生き残り、その他の平凡な奏者が淘汰されていく未来もあるかもしれない。
AIを音楽に利用することのデメリットとして、「AIに代替できない人間固有のもの」を失うことが懸念されているが、その「人間固有のもの」が何を指しているかにも注目するべきだろう。

続きはまた明日。