【書籍紹介】西村公朝『仏像は語る』【10月18日に買った本の紹介④】
仏師（仏像彫刻師）・僧侶・芸大名誉教授の著者が仏像について柔らかく語ったエッセイ。
西村公朝氏のことはこの本で初めて知ったのだけど、仏師としても・僧侶としても、とても高名な方なのが調べてみてわかった。
もう亡くなられてしまっていたけど、映像媒体へも多く出演していたようでとても興味を惹かれている。もっと著書など読んでみたいなあと思った。
自分の踊りや創作観に取り入れたいと思っているため仏像にはかなり興味があって、今は運慶を始めとする鎌倉時代の仏師や彫刻について学んでいる。
ただ、進捗はちょっと難航していて、その理由は、鎌倉彫刻は奈良彫刻の影響が色濃いとされており、奈良彫刻の特徴や概要を知っていないと鎌倉彫刻の核心が掴みにくかったからだ。
そんなわけで彫刻史の勉強を保留していたので、棚でこの本を見かけたときはマクロな仏像に関する内容を期待していた。
目次を読んでみたらドンピシャだったのですぐ購入を決めた。
本文だけでも素晴らしいのに、著者の手による趣のある挿絵も豊富で読んでいて心が温まるのが本当にいい！
今回一番買えて良かったなと思った本。憧れる歳の取り方。
