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10/22にブックオフで買った本(18冊4500円)

私は一年の中で、どの時期に「どういった興味があるか・どういった行動をとるか」ということと、「どのくらい活動的か」ということがおおよそ定まっている。

例えば、冬の終わる3月下旬から新生活の時期である4月いっぱいまでは一年の中で最も活動的で、7月には一度精神状態を悪くして8月頃に調子を取り戻し、9月下旬辺りの日没が早まる時期にもう一度調子を悪くする。

不思議なことに、毎年毎年同じ時期に同じような活動傾向が見られるので、調子を悪くする時などは無理に矯正しようとせず、いつからかそれを受け入れて、状態が回復するまで穏やかに過ごそうと思うようになった。
動こうと思っても動けない時期があるため不便といえば不便なのだが、気候や月と太陽の動きなどの環境要因にかなり左右されて生活をしているんだな、と常日頃から実感する機会があるのは、「自分の身体は自分の思い通りにならない」という教訓を得るきっかけになっている。

この考え方は、一個の生き物として、またダンサーとして持っておくべき観念なんじゃないかと思っている。

私は毎年、10月から11月にかけては、運動よりも本を読むことに注力する傾向にある。
本に触れる時間が増すのはもちろんだし、自由時間に書店に行く回数や、書籍に使う金額も目に見えて増えるようになる。

この記事では、ここ2,3週間の間に購入した本を整理がてら記載しておこうと思う。

10月中旬に生まれて初めてブックオフで古本を漁ったのだが、今まで知らなかったブックオフの便利さに気がついてしまい買書衝動が例年にも増して爆増してしまったなと言う反省はある。

書店に行った回数(新本・古書店含めて)はおよそ10回、買った本の総数は100冊は超えている。きちんと数えてないけど多分そう。

いつどんな興味で本を買い漁ったのか、思考の整理がてら書き置きしておく。多分数日はこの類の記事しか出さない。

 

10月22日

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古書のためのブックオフ訪問2回目。18冊。

1回目は10月18日で、そのとき買ったものは下記の記事に載せている。
【書籍紹介】『茶の本』『壊れる日本人』【10月18日に買った本の紹介①】 - 北澤の雑記ブログ

1回目とは別店舗。この2回目のブックオフはもう本探すのが楽しくてしょうがなくて、文庫に新書に単行本に、ジャンルも色々なものを漁りに行った。
3時間くらい滞在してたと思う。

買わなかったけどそれなりに興味は惹かれてブクログに書名だけ控えておいた本も10冊くらいある。これで金額は4500円くらい。

ジャンルは大まかに言えば、芸能・評論・芸術・文学・エッセイ・日本史・IT・現代思想だろうか。

映画の本とアニメの本

大林宣彦の体験的仕事術』と『アニメを仕事に!』は、映像関係・それぞれ映画とアニメという別ジャンルの制作環境について書かれている本。

前者は大林氏の映画に対する持論や今までの仕事の経験が書かれている本で、後者はアニメ制作の中でも「制作進行」という若手が担当する(けれど納期を厳守するために超重要)役職の仕事内容について書かれた本。
映像分野として共通するところとそうでないところを比較して読むのが面白そうだな、と思って買った。


今時たった一人で制作を進めることのできる表現分野の方が珍しい。
ダンスも例外ではなく、そもそも踊りを見せるための会場作りから準備しないといけない分野のため、踊り手が独力で作品を世に広めるのは極めて稀なケースと言っていい。

多人数の制作では、周りとの協調と自身の作品へのエゴのバランスをうまく保つことが良いものを作る上で重要だ。
「昔は過酷な制作環境でこそ良い作品が生まれてきた」と聞くこともあるけど、今は時代が違ければ社会の状態も違う。

その点で、大林氏の活動期とアニメ流行期を合わせてみると割と長い年代の映像制作環境(の一端)を追うことができるなと思ったので、ぜひ並行して読みたい本だと私は認識している。

制作当事者が語ることの厚み

『ガウディの伝言』の著者である外尾悦郎氏は、ガウディが設計し今なお未完のまま建築工事が続いている「サクラダ・ファミリア」の建築に携わっている彫刻家。

ガウディのことはちくまプリマー新書の『よみがえる天才6 ガウディ』でしか触れたことがないが、その生涯や思想についてはぼんやりとイメージを掴めていた。

今現役でガウディの遺した仕事に従事している方のガウディ評なんて面白いに決まってる!と思って買うのを即断した本。

いま、11/9に出たばかりの『忘れる読書』(落合陽一)というを落合氏が読書について語った本を読んでいるんだけど、その中にも外尾氏の名前と『ガウディの伝言』は出てくる。
期待感ばかり高まっていてまだ読み進められてないのは本当に良くない。それもこれも私が本を買い込みすぎるのが原因なのだが、、、、

 

情報化社会(死語)

『最前線で働く人に聞く日本一わかりやすい5G』は、2021年7月に出版された5Gの概説書。
ホットなトピックなので5Gに関連する本は多数出ているのだろうけど、たまたまブックオフで見つけた割には発行年度そこまで古くないし550円と安価で売られていたので良い機会だと思って勉強することにした。

メタバースやNFTもそうだけど、芸術や表現を志す者として次世代のインターネット技術を押さえておかないわけにはいかないと思うのね。

私はダンスや舞踊が専門なのだけど、原始時代や近代改善の日本の思想を取り入れた、今までにないジャンルの踊りを提唱しようとしており、正直言うと進歩主義的なテクノロジーの発達には消極的な立場にいる。
だけれど、それが新しい技術を学ばなくていい理由にはならないし、自分が提唱するものを広めるためにはどんどんとフロンティアに漕ぎ出すべきだろうという認識も持ってはいる。

この本は、5Gだけでなく1G~4Gまでの流れも解説されており、今までの生活で見知った技術と地続きで学べるので「今までできなかったけどこれからできるようになるもの」が理解しやすい構成になっている。

また、様々な業界・分野の人々に聞いた情報を元に今後起こりうるであろう技術革新をまとめてくれているので、横軸の情報密度も広くてなかなか良い本。

本当は自分の表現に直接結びつくものだけに時間を集中させたい、という気持ちはあるんだけど、そういうことをしていたら自分の脚で立てる表現者にはなれず、ずっと弱い立場で創作していくことしかできないだろうなと思っている。
自ら語れるようにはならずとも、専門家のする話にせめて追従できるくらいには新しい技術について見知っておくようにしたい。

 

次回は10/26に買った本。
4日しか間隔空いてないのに次は15冊買いました。乞うご期待。